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泡盛の酒かすをパンに!副産物を活用した「アチココ」の萬座バゲット

お酒と文化美味い料理・レシピ

焼きたての香ばしい香りに誘われてふらっと立ち寄ったのは「おんなの駅 なかゆくい市場」の中に入っているパン屋さん「アチココ」。オープン直後に伺ったこともあり、まだ品数は少なかったのですが、この後パンが次々と焼き上がり、ショーケースの中に並べられていきました。

泡盛 恩納酒造所

もともとおんなの駅2Fにあったアチココは2021年6月に現在の場所にリニューアルオープン。“シンプルでおいしいパン”にこだわり、毎日15〜20種類のパンと5種類のラスクが並びます。

泡盛 恩納酒造所
泡盛 恩納酒造所

出来立てのパンを味わってほしい

泡盛 恩納酒造所

店名の由来は、沖縄方言で「熱々」「出来たてホカホカ」を意味する「アチコーコー」から。店長でパン職人の大城 英樹(おおしろ ひでき)さんはこの道約25年。10代で県外に出て修行をし、腕を磨いた後に生まれ育った沖縄に戻りました。

泡盛 恩納酒造所
泡盛 恩納酒造所

「レシピはありますが、気温や湿度は毎日変わりますから、生地の状態を見て、肌で感じて、臨機応変に微調整をしながら仕込んでいきます」と話す大城さんはコロナ禍の休業期間中“地域資源”を活用した新たな商品の開発を進めました。

地域資源を活かしたパンづくり

泡盛 恩納酒造所

それが現在アチココ人気No.1の「萬座(まんざ)バゲット」。

泡盛 アチココ

週末は1日で約40本売れるほどの人気で、村内のホテルモントレ沖縄スパリゾートやHIYORIオーシャンリゾート沖縄にも1週間で200本近く卸しているそうです。

泡盛 アチココ

萬座バゲットは、生地に恩納酒造所の泡盛「萬座」の「もろみ粕」を混ぜ込んだ沖縄の新特産品。

泡盛 アチココ

「以前、恩納酒造所がもろみ粕を廃棄していたという話を聞いて、興味を持ちました。もろみ粕の独特な酸味や香りは天然酵母に似ているので、生地に混ぜることで旨みの強いパンが出来るはず!と思ったんです」と大城さん。生地に混ぜ込むもろみ粕の配合には苦労したそうですが、何度も試作を重ね、恩納酒造所の代表 佐渡山さんやおんなの駅の常務、アチココのスタッフに試食をしてもらいながら1ヶ月ほどで商品化に成功したそうです。

旨味の濃いバゲットはシンプルに味わいたい

泡盛 アチココ

表面はカリッ、中はしっとり、もっちり。旨みが詰まった萬座バゲットは何も付けず、何も挟まず、まずはそのままで。もろみ粕を入れたことで、醤油麹や焼いたチーズのような香ばしさと深いコクが楽しめるのです。

また、泡盛を造る際に出る副産物「もろみ粕」にはアミノ酸やクエン酸、ミネラルなどが豊富に含まれており、疲労回復・血流改善・美肌などの効果も期待されているそうです。

泡盛 アチココ

そんな萬座バゲットは、2021年に行われた「全国商工会連合会」と「チーム・シェフコンクール」のコラボレーション「buyer’s room(バイヤーズルーム) AWARD 2021」にて全国商工会連合会賞を受賞。104商品の中から選ばれたそうです。

泡盛 アチココ

萬座バゲットは通常サイズ50cmの他に、1/3ほどの小さな「萬座プチ」もあります。

泡盛 アチココ
泡盛 アチココ

萬座バゲットはおすすめの逸品ですが、その他にも生食パンやシナモンくるみブレッド、クランベリーブレッド、おんなロール(白パン)、ミニクロワッサンなどがあり、土日限定のバジルチーズスティック(生地のベースは萬座バゲット)もファンが多く人気です。

トロピカルフルーツが出回る夏になると、パッションフルーツやドラゴンフルーツを練り込んだ食パンも並び、恩納村で育ったフルーツをふんだんに使ったスムージーもメニューに加わるそうです。

泡盛 アチココ

アチココが入っている「おんなの駅 なかゆくい市場」はムーンビーチや真栄田岬、ビオスの丘など、観光スポットからも近いので、ぜひ沖縄旅行の際には立ち寄ってみてくださいね。

アチココ

住所:沖縄県国頭郡恩納村仲泊1656-9
電話:098-964-1188
営業時間:10:00〜16:00
https://www.instagram.com/acicoco0309/

Photo &text:舘幸子