【お勧め泡盛・島酒】バーテンダーズチョイス ~米島2017年限定出荷40度~
泡盛
一口に泡盛と言っても、地域ごとの特性があり、特に離島の酒造所については個性的な泡盛を製造していることで知られる。沖縄本島の東に位置し、飛行機で1時間ほどの所に浮かぶ久米島。実に風光明媚なこの島でももちろん泡盛造りは盛んだ。泡盛メーカー売り上げナンバー1の不動の帝王、久米島の久米仙酒造は誰もが知るメーカーである。
しかしながら、泡盛ファンは知っている。この島にもう一つ、魂を揺さぶるほどの旨い泡盛を造る酒造所を。
それが今回紹介する「米島酒造」だ。
米島酒造 米島2017年限定出荷40度720ml
それでは泡盛ファンを魅了するその個性的で魅力あふれるラインナップをご紹介していきたい。
ストレート

香り
グラスに注ぐと、まるでドライアイスのけむりの様に香りがふわふわと溢れてくる様が見える様である。豊かな香りの特徴としては、まずはカカオ100%のチョコレートの様な香ばしさ、それからバタークッキーの様な甘さが混ざり、最後にはせんべいの様な塩気がかった香りを楽しめる。
味
アタックではまずソルティーさがやってくる。 その後に力強い米島酒造特有の泡盛の味わいが現れる。舌に広げるとオートミールの様な雑穀の香ばしさとほのかな甘さを感じる事が出来る。最後にはグラッシーさが来て、余韻は程ほどでキレが良い。
水割り
やわらかく甘い。一口飲むと、塩気のヴェールが舌の付け根に薄く膜を張る。口の中で温めると、べっ甲飴でも舐めているかの様な懐かしい甘さを楽しむ事が出来る、ソフトキャンディーなど、柔らかい飴はあるが、この米島はまるで「液体キャンデー」である。喉へ通す前に存分に舌の上で遊んで欲しい。
炭酸割り
ソーダの刺激と米島の味わいが化学変化し、アメリカ産の色とりどりのカラフルなケーキを食べているかの様な、ヘビーでありながらポップな印象になる。炭酸水との相性も良く、ぐいぐい飲めるハイボールになる。少々品のない話であるが、ハイボールを飲むと誰でも必ずゲップをもよおすと思う。そのゲップの時の香りまで、うま味で満ちている。
オンザロック
グラスの中をアイスがカラカラと踊るオンザロック。口に運んでみるととてもオイリーで香ばしい味わいとアロマを感じる事が出来る。しっかりとしてそして豊かな余韻。南の島の酒ではあるが、私のイメージでは深々と雪が降る夜に、暖炉に火をくべながら窓の外を眺めながらグラスを傾けたい、オンザロックはそんな酒質になる。
総評

年に一回、特別にボトリングする限定酒。この2017年は1300本限定。貴重過ぎて開けるのに勇気がいりますが、酒は一期一会、大切なあの人と思い切って開けて飲んでみましょう!そしてこのシリーズの面白いところは、できた泡盛の酒質のイメージに合わせてボトルの色合いを変えるところ。今回の2017年は上部がオレンジで下部がブルーのグラデーションになっており、飲み手の皆さんの想像力を掻き立てます。あなたはどの様な酒質をイメージしましたか?
あとがき
米島酒造は小さな酒蔵である為、大手メーカーの様に大量のタンクを用意し、潤沢な古酒を造れる環境にはない。その代わりに「育て甲斐のある古酒」を新酒として我々飲み手に届けてくれる。ステンレスタンクで貯蔵された「純粋無垢」な米島の酒や、個性的な甕貯蔵の酒、年に一度の限定酒などバラエティーが豊富だ。
私も本土に行くときにお土産でこの「米島」の酒を持っていくことがあるがすこぶる評判が良い。持って行った方も気分を良くする事請け合いである。
ぜひ今回ご紹介する米島酒造の泡盛、一度飲むとその魅力の虜になること請け合いである。
米島酒造株式会社
https://yonesima.easy-myshop.jp/
販売責任者:田場俊之
所在地:沖縄県島尻郡久米島町大田499
電話番号:098-985-2326
Text by 儀部 頼人(Yorito Gibu)