記事

【お勧め泡盛・島酒】バーテンダーズチョイス ~美ら波40度~

泡盛

一口に泡盛と言っても、地域ごとの特性があり、特に離島の酒造所については個性的な泡盛を製造していることで知られる。沖縄本島の東に位置し、飛行機で1時間ほどの所に浮かぶ久米島。実に風光明媚なこの島でももちろん泡盛造りは盛んだ。泡盛メーカー売り上げナンバー1の不動の帝王、久米島の久米仙酒造は誰もが知るメーカーである。 

しかしながら、泡盛ファンは知っている。この島にもう一つ、魂を揺さぶるほどの旨い泡盛を造る酒造所を。
それが今回紹介する「米島酒造」だ。 

米島酒造 美ら波40度1800ml 

それでは泡盛ファンを魅了するその個性的で魅力あふれるラインナップをご紹介していきたい。 

水割り

泡盛 米島酒造 美ら波

清涼感のある味わいを楽しめる。イメージしやすい表現で伝えるならば、「薄めたサイダー」という表現がぴったりな清涼感と甘さである。口に含んで喉元に差し掛かる前に塩気を感じる様になる。氷が解けて加水されても、旨味はかなり長い間楽しめる。久米島のおじぃの家で、ゆんたく(おしゃべり)しながら飲んでいるシチュエーションを想像しながら飲むのも一興である。 

ストレート

香り

注いだ直後にはふっくらとした甘みのある香りの立ち上がりであるが、20秒ほどすると、一般的な新酒の泡盛に比べて清涼感・明瞭感のある香りに変わっていく。 その後は安定して「コク感」のある香りが続くため、クセの強い泡盛が好きな方には良いだろう。奥の方にうっすらおこげの香ばしい香りが覗くが、ごくわずかである。 

米島酒造らしい「伝統的な」造りの泡盛感を楽しめる。どっしりとオイリーで満足感の有るアタック。舌の上を通り過ぎる様子は滑らかで、しっとりとしている。ボディの甘さが秀逸で複雑さも帯びる。アタックからアフターまで嫌なアルコール感は感じない。素性の良さがうかがえる。余韻も長く、満足できる。 

炭酸割り

飲んだ瞬間に塩気を感じ、その後に甘さとオイリーさを感じる。氷が解けてもオイリーさは継続する。やがて青草のニュアンスが混ざり始める。多少のケミカル感も混ざるため、苦手な方はいるかもしれない。だが、イラブチャー(ブダイ)の刺身と合わせるとこの上ない喜びを味わえることを付け加えておきたい。 

オンザロック

グラスに注ぐ際にはふわりとした香りだが、氷に冷やされ落ち着いてくるとシャープな香りに変化する。綿菓子系の甘い香りが抑えられ、グラッシーな緑をイメージさせる香りが心地よく鼻を抜けていく。口に含むとスッキリとした辛口の酒が舌の上に流れ込んでくるが、口の中で温められると甘さを増していき、リッチな味わいへと変化する。舌の上でどれだけ遊んでも旨味は衰えない。それどころか香ばしさが増してくる。フィニッシュに少しの塩気を感じる。 

総評

泡盛 米島酒造 美ら波

上品かつ重厚な造りの美ら波。新酒ではあるが古酒の様な深み、まろ味が特徴の一本。ストレートはもちろん、ロック、水割り、炭酸割りそれぞれの飲み方に個性を光らせる優秀さを見せる。もし居酒屋やバーで見かけることがあれば、必ず試していただきたい。酒飲みであればきっと新たな発見ができるに違いない。

あとがき

米島酒造は小さな酒蔵である為、大手メーカーの様に大量のタンクを用意し、潤沢な古酒を造れる環境にはない。その代わりに「育て甲斐のある古酒」を新酒として我々飲み手に届けてくれる。ステンレスタンクで貯蔵された「純粋無垢」な米島の酒や、個性的な甕貯蔵の酒、年に一度の限定酒などバラエティーが豊富だ。 

私も本土に行くときにお土産でこの「米島」の酒を持っていくことがあるがすこぶる評判が良い。持って行った方も気分を良くする事請け合いである。 

ぜひ今回ご紹介する米島酒造の泡盛、一度飲むとその魅力の虜になること請け合いである。 

米島酒造株式会社 

https://yonesima.easy-myshop.jp/
販売責任者:田場俊之 
所在地:沖縄県島尻郡久米島町大田499 
電話番号:098-985-2326 

Text by 儀部 頼人(Yorito Gibu)