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【お勧め泡盛・島酒】バーテンダーズチョイス ~星の灯25度~

泡盛

一口に泡盛と言っても、地域ごとの特性があり、特に離島の酒造所については個性的な泡盛を製造していることで知られる。沖縄本島の東に位置し、飛行機で1時間ほどの所に浮かぶ久米島。実に風光明媚なこの島でももちろん泡盛造りは盛んだ。泡盛メーカー売り上げナンバー1の不動の帝王、久米島の久米仙酒造は誰もが知るメーカーである。 

しかしながら、泡盛ファンは知っている。この島にもう一つ、魂を揺さぶるほどの旨い泡盛を造る酒造所を。
それが今回紹介する「米島酒造」だ。 

米島酒造 星の灯25度720ml 

それでは泡盛ファンを魅了するその個性的で魅力あふれるラインナップをご紹介していきたい。 

ストレート

泡盛 米島酒造 星の灯

香り

度数は25°と一般的な焼酎と変わらない低めな設定ではあるが、香りは40°クラスのアロマに匹敵する。しっかりした米島の甘い香りの特徴が感じられる。開いてくるとアオサの様な塩気を伴う海藻のような香りが現れる。もしお手元にアーサ汁があるという方は、合わせて頂くとドンピシャの愛称を感じられるだろう。 

グラスを傾け口の中に流し込むと、まるでシルクのような滑らかさで舌の上を滑り落ちる。余りに不意を突かれ、気が付いたら味わうのを忘れていたことに気付く。改めて一口口に含むもやはりスーッと舌の上から消え去ってしまう。なんという酒か。これでは1本飲み干してしまう。苦心して舌の上にとどめると、まるでこしあんの様な甘さを味わえる。 

水割り

水割りにすると塩気が表に現れてくる。また不思議なことに、水割りにしたからこそわかるオイリーさが面白い。舌の根元が水の中に浮遊する油分(うまみ)をまるで金魚すくいでもしているかの様な感覚である。鼻に抜くとグラッシーな香りが特に強く感じられる。大切な家族、友人で集う際、この一本があれば和やかな雰囲気で語らえるだろう。 

炭酸割り

口に含んで飲み干す際に、心地よい油分のヴェールを感じる事が出来る。舌に、喉に、まとわりつく様なうま味のヴェール。炭酸割りのシャキッとした先発隊の舌触りに、アフターフォローをする米由来のうま味成分。完璧なバランスである。ウイスキーのハイボールに飽きたらぜひチャレンジしていただきたい。新しい世界が開けるはずである。 

オンザロック

ロックにすると、うま味の濃さもアルコール感もストレートの時より高まった様な不思議な感覚になる。当然ストレートより度数は低いはずであるが、酒自体が濃縮されたようなそんな味わいに変化する。おそらく酒に溶け込んでいる油分が冷却されることによって顕在化し、味蕾に触れやすくなったのではないだろうか。

総評 

泡盛 米島酒造 星の灯

ほとんどが島内で消費され、めったに首都圏では市場に出回らないレア泡盛。ラベルデザインの美しさもさることながら、素晴らしい飲み口の泡盛に仕上がっている。小さな国の小さな離島の更に離島にある地元住民の生活に根差した泡盛、それが米島酒造の「星の灯」である。

あとがき

米島酒造は小さな酒蔵である為、大手メーカーの様に大量のタンクを用意し、潤沢な古酒を造れる環境にはない。その代わりに「育て甲斐のある古酒」を新酒として我々飲み手に届けてくれる。ステンレスタンクで貯蔵された「純粋無垢」な米島の酒や、個性的な甕貯蔵の酒 、年に一度の限定酒などバラエティーが豊富だ。 

私も本土に行くときにお土産でこの「米島」の酒を持っていくことがあるがすこぶる評判が良い。持って行った方も気分を良くする事請け合いである。 

ぜひ今回ご紹介する米島酒造の泡盛、一度飲むとその魅力の虜になること請け合いである。 

米島酒造株式会社 

https://yonesima.easy-myshop.jp/
販売責任者:田場俊之 
所在地:沖縄県島尻郡久米島町大田499 
電話番号:098-985-2326 

Text by 儀部 頼人(Yorito Gibu)