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えっ!これって泡盛!?知る人ぞ知る泡盛をベースに作られたリキュールのご紹介

ウィスキー・リキュール・ジン

突然ですが、規制対象は泡盛だけではないのですが、酒税法上の本格焼酎に区分されるお酒には、色(着色度)についての制限があることご存じでした???

ウイスキーは、樽貯蔵することによって琥珀色を身にまとっていきますが、泡盛も樽貯蔵すると琥珀色に色づいていきます。

ところが、酒税法上の規制があり、色付けし過ぎると「泡盛」として販売できなくなっちゃうんです。

詳しくは、以下の記事をご覧ください。

・光量規制や着色度について:https://www.shochu.jp/tsutatsu.html

なので、いくつかの泡盛の酒造所では、光量規制に引っ掛からないように、樽貯蔵した泡盛を、樽貯蔵していない泡盛でブレンドし、既定の着色度まで色を薄めて「泡盛」として販売していたりします。

でも、樽貯蔵されたお酒には、それはそれで独特の味わいや風合いがあり、特徴的なお酒として楽しむことができます。

ということで今回は、「泡盛」ではないのですが、「泡盛」を樽貯蔵して、光量規制を気にせずウイスキーのように琥珀色をまとったお酒をいくつかご紹介したいと思います。

1酒目は、まさひろ酒造さんの「樽貯蔵7年 キーストーンゴールド35度」。こちらをテイスティングです。

まさひろ酒造『樽貯蔵7年 キーストーンゴールド35度』

香り

マイルドな樽香が歓迎する。手作りクッキーに少しだけチョコチップがまざる。一瞬泡盛が顔を出すが霞の向こうに消える。

まずはキャラメルの様な味。そこに少しの塩気。熟成した泡盛のボリュームが現れ、分厚いボディーが頼もしく思える。7年熟成した泡盛由来の複雑な旨味が舌の上で交差する。

フィニッシュ

柔らかな樽香に、熟成した泡盛の香りが長く楽しめる。

コメント

泡盛をホワイトオーク(白樫樽)で熟成し、酒税法の関係で若干の添加物を加えて商品化したものである。他社の樽熟酒よりも、「泡盛」を楽しめる仕様となっている。

ヘリオス酒造『くら12年 ホワイトオーク』

そして、お次の2酒目は、ヘリオス酒造さんの樽熟成酒「くら12年ホワイトオーク」をテイスティングです。

香り

まずは心地よいオークの香りが鼻腔を満足させる。その後にメープルシロップの様な甘い香りが淡く立ち上がる。3分程すると香りは落ち着くが、奥にバター飴の様な香ばしい甘さを感じる。

アタックはやわらかい、、、と油断したところへ強烈な一撃が走る。舌の上に広げるとオーク樽の渋みが心地よい。そしてスコッチウイスキーでもそうであるが、海岸線から近い蒸留所の特徴であるソルティーさを感じる。長期熟成酒の様な複雑さは無いものの熟成した泡盛の旨味とオーク樽熟成の香りの高さがバランスよく、また舌触りはクリーミーである。な舌触り。加水で渋味とソルティーさが増す。

フィニッシュ

余韻はイヤミの無い程度に長い。

コメント

泡盛をホワイトオーク(白樫樽)で熟成し、酒税法の関係で若干の添加物を加えて商品化したものである。ブラインドで出されたら、ベースが泡盛だと看破出来る者はほとんど居ないだろう。ウイスキーラバーであれば、ぜひチェックしていただきたい一本である。

八重泉酒造『八重泉 BARREL 40度』

そして、最後3酒めの銘柄は、八重泉酒造さんの樽熟成酒「八重泉 BARREL 40度」のテイスティングです。

香り

とても豊かなオーク樽の香りが歓迎する。さらに深く聞いてみてもイヤらしさはなくエレガントである。その後、甘いメープルシロップ、バニラ、若干のチョコレートが混ざる。奥にバタークッキーの様な香ばしい甘さを感じる。本当に優雅である、

香りと同じく、口に含むと優雅な口当たりで、納得のファーストコンタクトである。全体のバランスがよく、ボディも厚い。パレートしてもそのバランスの良さは健在で、充分に満足させてくれる。鼻に抜いて樽由来の甘さと香ばしさ、バニラのアイスの様なクリーミーさがまたリッチな気分にさせてくれる。

フィニッシュ

余韻長く、リッチ。

コメント

泡盛をオーク樽で熟成し、酒税法の関係で若干の添加物を加えて商品化したものである。泡盛の樽熟成には早くから取り組んでおり、そのノウハウはトップクラスである。若干の食物繊維と糖類の添加により、アルコールのトゲを心地よく包んでいる。納得、満足の一本である。


いかがでしたか???

それぞれ、独特の味わいあるお酒ですが、こちらの「バーテンダーズチョイス(https://syugyokunosake.okinawa/popular/index.html)」でテイスティングを掲載している泡盛と飲み比べてみると、今回ご紹介した樽貯蔵のお酒の特徴をより強く感じていただくことができると思います。よろしければ、ぜひ一度味わってみてください!

そして、そして、実は、いくつかの泡盛メーカーさんでは、ウイスキーを製造販売しているのご存じでした?
泡盛メーカーさんが作ったウイスキー、どんな味わいか気になりますよね???

例えば、新里酒造さんからは、その名も「新里(http://shinzato-shuzo.co.jp/whisky/)」という銘柄のウイスキーが販売されています。 ぜひ、泡盛メーカー産のウイスキーについても楽しんでみていただければと思います!

Photographs & Text by 儀部 頼人(Yorito Gibu)