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【お勧め泡盛・島酒】バーテンダーズチョイス ~かねやま18年~

泡盛

那覇市泉崎でモルト・泡盛古酒専門店 Bar Tasting Clubを営む、バーテンダー儀部頼人が珠玉の島酒をテイスティングしながらご紹介する企画「バーテンダーズチョイス」

今回は、「正統派古酒」のご紹介。 

山川酒造 かねやま18年 43度200ml ¥5,500

「日本人の心」に例えられる、はかなくも美しい花「さくら」。

桜前線の最南端。沖縄県でも有数の花見のメッカと言えば八重岳。麓から山頂にかけて数キロメートルにわたって桜並木が続き、2月の桜祭りの時には大勢の花見客で賑わいます。その八重岳の麓、満名川のほとりに「古酒のやまかわ」こと「山川酒造」があります。 

他のメーカーではまず発売することのできない、超長熟ビンテージの「やまかわ18年」 

古酒の山川だからこそリリースできる貴重な古酒をテイスティングしてみましょう。

ストレート

香り

まず初めに、「古酒のやまかわ」のしかも「18年」はクセが強いのではないか、という飲み手の薄識を戒めるような、清涼感のある青リンゴの様な香りに驚かされる。

その後になるほど山川らしい重厚な古酒の香りが現れる。クルミやアーモンドの様なナッツ系の香りに、ほんの少しお醤油のニュアンスも感じる。最後におこげ香。このギャップが面白い。

口に含むと超正統派の古酒である。熟成からくる芳醇な香り、そしてお米の中心だけを集めて醸したような、透き通った心地よい甘み。夏祭りで食べた綿菓子の思い出が蘇る。

喉に流すと心地よいミネラルを感じる。山川酒造の命。裏山の数百メートル離れた水源から引いている「天然水」の「仕込み水」由来のものである。

水割り

非常に味が伸びる。かなり薄くしても旨味を感じる事が出来る。甘みと酸味のバランスが良い辛口の酒が好きな方に良いだろう。

炭酸割り

炭酸水のミネラル感と酸味が主張しすぎ、かねやま18年の個性が活かせない。口に含んでも曇った感じになるので遠慮した方が良いだろう。

オンザロック

とてもソルティーな口当たりになる。そこにグラッシーなニュアンスが加わり、えびせんの様な香ばしさも楽しめる。ストレートよりもアルコール感を感じる。

総評

山川酒造は「古酒の山川」として圧倒的な評価を得ている。大半の酒造所が製造した泡盛のほとんどをすぐ出荷してしまうのに対し、山川はほとんどの泡盛を、古酒を作るために貯蔵に回す。目先の売り上げではなく、泡盛本来の古酒文化を守ることにより、社格と収益性を高める理想的な泡盛メーカーである。

泡盛熟成の奥義である「仕次ぎ甕熟成」を9段もの段階で行っている蔵は唯一無二である。ぜひ蔵元を訪ね、酒造所に響き渡る「仕込み水の流れる音」を聞いてほしい。

今回は久しぶりに長熟の泡盛をテイスティングする事が出来てうれしい限りです。上記のテイスティングノートをご覧になって「うまそぅ~!」と思ったみなさん、詳しくは以下をご確認ください♪ 

有限会社 山川酒造 

本社・蔵 

住所:〒905-0222 沖縄県国頭郡本部町字並里58番地
電話:0980-47-2136
FAX:0980-47-6622
営業時間:8:00~12:00、 13:30~17:00
定休日:日曜日、旧盆、正月、他
※蔵見学要予約→蔵見学中止(※新型コロナウィルス感染予防対策の為)
メールアドレス:info@yamakawashuzo.com
オンラインショップ:https://www.yamakawashuzo-shop.com/ 

ショップやまかわ(工場隣・本部町特産品・お土産品店) 

住所:沖縄県国頭郡本部町字並里59番地
電話&FAX:0980-47-5651
営業時間:10:00~18:00→10:00~17:00まで(※新型コロナウィルス感染予防対策の為) 
定休日:正月のみ→日曜定休(※新型コロナウィルス感染予防対策の為) 
ネットショップ:https://shopyamakawa.thebase.in/ 

Photographs & Text by 儀部 頼人(Yorito Gibu)