【番外篇】孫六×島酒コンシェルジュセレクト ~ 至宝の酒・泡盛 ぬみやびら かたやびら ~
お酒を愛する人泡盛
「ぬみやびら、かたやびら」はウチナーグチ(沖縄言葉)で、「飲みましょう、語りましょう」の意。泡盛を嗜む方々に、泡盛の魅力とおすすめの泡盛3選を語っていただくシリーズです。
<番外篇> 孫六(Magoroku)|『珠玉の島酒』ライター、YouTuber
1980年、沖縄県浦添生まれ。近頃は月1程度の飲酒だが、オトーリ好きで、離島へ行くと泡盛で飲みニケーションを図る。趣味はマンガ。前職であった料理人としての経験と感性を活かし、当サイトにて『孫六の泡盛おすすめレシピ』を連載中。
孫六の泡盛おすめレシピはこちらから>>https://syugyokunosake.okinawa/author/magoroku/
ふだん飲みの泡盛から、島酒コンシェルジュがおすすめの泡盛古酒をセレクトする番外編
今回は、日ごろ慣れ親しんでいるメジャーな泡盛から、泡盛古酒の世界を冒険するスタイル。
ゲストが好きな泡盛をヒントに、島酒コンシェルジュが泡盛古酒の世界へと誘う【番外篇】をお届けいたします。

ゲストの孫六氏が好きな泡盛は、「菊の露(きくのつゆ)」・「北谷長老(ちゃたんちょうろう)」・「久遠(くおん)」。いずれも沖縄県内外で広く愛飲されている人気の高い泡盛です。
ここから当サイトの島酒コンシェルジュ・儀部頼人(Yorito Gibu)氏がセレクトする泡盛古酒は?
セレクトされた泡盛古酒をすべてストレートで試飲されたゲスト・孫六氏のご感想は? いつもとは少々趣向を変えて、おすすめの泡盛3選をお届け致します。

泡盛との出会い
19歳から東京へ行っていました。20歳になって東京でホームシックにかかったときに、泡盛が飲みたいなと。
東京の居酒屋さんで「残白(残波ホワイト)」を飲んだのが初めてだと思います。
20年ほど前のことなので、東京ではまだ泡盛が貴重で、4合瓶が4,500円もしましたから、水割りでチビチビとだいじに飲みましたね。ちょっぴりほろ苦い思い出ですね。
本格的に飲みはじめたのは24歳で、沖縄に帰ってきてからです。友人たちもいつの間にかオトナになっていて、周囲が泡盛を飲んでいるので自然と泡盛を飲むようになりました。それに、古酒バーで料理人をしていたので、バーでいろんな泡盛を知りましたね。
泡盛の魅力
泡盛の魅力は、ボトルでみんなで飲める点ですね。
一体感が生まれて、すぐに仲良くなれるのは泡盛の力です。
離島へ行くと、泡盛を飲んで島のひととコミュニケーションをとります。とくにオトーリや与論献奉(※)が好きです(笑)。
※オトーリや与論献奉 ・・・ 「オトーリ」は宮古島を中心とした泡盛の飲み方(作法)で、「与論献奉」は与論島(鹿児島県)での島酒の飲み方(作法)。いずれも1つの盃で、座にいる全員で回し飲みをする。順番にまわってくる「親」になると、口上を述べるのも特徴。一般的に、オトーリは水割り、与論献奉はストレートでまわされる。なお、オトーリは終わることなく、延々と続くことも特筆すべき点。
「菊の露」(30度)が好きな方へのおすすめ
>>「菊之露古酒12年」(38度)
菊之露酒造株式会社「菊之露古酒12年」(38度) https://www.kikunotsuyu.co.jp/
<島酒コンシェルジュ解説>
菊之露の個性をそのままに12年間熟成された円熟味が味わえる一本。公式でのアナウンスはないが、おそらくは甕熟成。泡盛好きの憧れである「甕酒」を手軽に味わえるのも魅力の一つである。

<試飲された孫六氏のご感想>
メープルシロップのような香りです。いつも新酒をうっちんやコーヒーで割って飲むのですが、古酒はカドがないですね。ストレートで飲んでもすっと入ります。スッキリとして、ひとことで表現すれば「キリッ」ですね。
「北谷長老」(30度)が好きな方へのおすすめ
>>「北谷長老13年古酒」(25度)※2006年以前のボトル
北谷長老酒造工場株式会社「北谷長老13年古酒」(25度) ※2006年以前のボトル https://chatan-chourou.co.jp/
<島酒コンシェルジュ解説>
県内外を問わず「好きな泡盛は?」と尋ねると、かなりの確率で名前が挙がる程の人気の泡盛メーカーと言えば「北谷長老酒造」である。このボトルは現在の社名に変わる2006年より以前の「玉那覇酒造」時代のボトルである為、最低28年以上は熟成している「超古酒」である。25度と低い度数ながら、口の中であふれる旨味は「さすが」としか言いようがない。

<試飲された孫六氏のご感想>
やっぱり古酒はすごいですね! イメージで言ったらまるい感じで、あとから黒糖みたいな甘さが押し寄せます。ひとことで表現すれば「ふわっ」ですね。ごちそうになるなら「北谷長老古酒」がいいです(笑)。
「久遠」(35度)が好きな方へのおすすめ
>>「琉球王朝特選古酒原酒」(44度)
株式会社多良川「琉球王朝特選古酒原酒」(44度) https://taragawa.co.jp/
<島酒コンシェルジュ解説>
「大人の飲み手」ならば必ず「旨い・・・」とうなずく逸品。重厚な旨味。奥深い香り。「原酒」ならではの力強さは他の追随を許さない「玄人」の為の古酒である。この酒を飲んで度数云々と言う輩は、家に帰ってミルクでも飲むがいい。

<試飲された孫六氏のご感想>
あー! 宮古の匂いがする!(笑) おいしいです。度数が高いからか攻撃的な感じです。原酒はパワーが違いますね。水割りがいいかも。玄人好みの感じがしますので、泡盛に慣れたひとに勧めたいです。ひとことで表現すれば「ガツン」ですね。
あなたにとって泡盛とは
ワイワイと賑やかなのが好きなので、じっくりと味わうより、雰囲気で飲むタイプなんです。
僕にとって泡盛は、人と仲良くなるためのものですね。

【取材協力】Bar Tasting Club/TEL:070-6599-5691
しーぶん
今回の番外篇はいかがでしたでしょうか? 孫六さんも初めて口にされる銘柄の古酒に、改めて泡盛の奥深さを感じておられるようでした。日ごろ飲み慣れている泡盛から一歩踏み込んで、泡盛古酒の世界への入口のヒントとなれば幸いです。
「初めて泡盛を飲む人には、残白(ざんしろ)か菊之露V.I.Pがオススメ」と孫六さん。当サイトで、泡盛に合うお料理やおつまみのレシピをご紹介されています。『孫六の泡盛おすすめレシピ』は、ご自宅で簡単お手軽につくれるレシピが中心ですので、今宵のアテのご参考にどうぞ。
Photographs & Text by 安積美加(Mika Asaka)