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【お勧め泡盛・島酒】バーテンダーズチョイス ~渡名喜島30度~

泡盛

一口に泡盛と言っても、地域ごとの特性があり、特に離島の酒造所については個性的な泡盛を製造していることで知られる。沖縄本島の東に位置し、飛行機で1時間ほどの所に浮かぶ久米島。実に風光明媚なこの島でももちろん泡盛造りは盛んだ。泡盛メーカー売り上げナンバー1の不動の帝王、久米島の久米仙酒造は誰もが知るメーカーである。 

しかしながら、泡盛ファンは知っている。この島にもう一つ、魂を揺さぶるほどの旨い泡盛を造る酒造所を。
それが今回紹介する「米島酒造」だ。 

米島酒造 渡名喜島30度720ml 

それでは泡盛ファンを魅了するその個性的で魅力あふれるラインナップをご紹介していきたい。 

==本品の購入について=======================================
『渡名喜島』に関しましては、渡名喜島内の商店さんでの限定販売となっております。
商品に関しましてのお問い合わせ窓口は、渡名喜村役場 経済課(TEL098-989-2066)になっております。
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ストレート

泡盛 米島酒造 渡名喜島

香り

グラスを鼻に近づけると、黄色い爽やかな香りが飲み手を歓迎する。そのあとに白桃の甘い香り。きび団子を思わせる様な餅粉が表面に着いたお餅の香り。沖縄風に言えば、シーミーの時のあの白い餅である。とにかく明るくて上品。香りを嗅いでいるだけで気持ちが浄化されそうな元気な香りである。

 一口飲んで驚いた。新酒でこれほどリッチな泡盛はなかなかな出会えるものではない。華やかな香りは上等のグラッパを思わせ、アタックからアフターまで衰えることなくアロマと味わいが口の中に跳ね回る。本当に「元気なお嬢さん」といった印象だ。度数も30度あるのでしっかりアルコール感を感じながら、満足のいく一杯となるだろう。

水割り

泡盛の本場、沖縄で一番好まれている飲み方は水割りである。なので、作り手としても水割りで飲まれることをイメージしながら酒を造るとの事。もちきび由来であろう甘い香りが漂い、それでいて飲み口はスッキリ。口の中にはやわらかな甘みが残されるがイヤミはまるでない。「飛ぶ鳥跡を濁さず」である。 

炭酸割り

ハイボールにすると途端に「米島」の性格が現れてくる。舌の付け根に残るうま味、また鼻を抜ける香りは米島のソレである。また例えるならアブサンやシャルトリューズの様な薬草系のリキュールを、うんと薄く水割りした時のニュアンスがあり面白い。炭酸割りは個人的には食後酒としての性格が強いように思われる。

オンザロック

グラスに氷を浮かべると、「渡名喜島」特有の上品で華やかな香りはかなり抑えられる。「渡名喜島」のアロマが「少々騒がしい」と思われる方はロックにすると良いだろう。しかしながら味わいのインパクトが抑えられる事はない。細い線のようになったアロマと、しっかりとした味わいは対照的でもあり、ベストパートナーの様でもある。

総評

泡盛 米島酒造 渡名喜島

相色の美しいボトルに、素朴でセンスが光るラベルが特徴の「渡名喜島」。原料のタイ米に加え、渡名喜島の特産品である『もちきび』を使用した意欲作。開発する際「わくわくした」と公式が謳っている様に、飲み手にもワクワクさせる様な酒質に仕上がっている。もちきびは、粘り気が強いため、通常以上に繊細な職人の手作業が求められたとの事。今年度下半期で、私が一番驚かされた島酒かもしれない。

あとがき

米島酒造は小さな酒蔵である為、大手メーカーの様に大量のタンクを用意し、潤沢な古酒を造れる環境にはない。その代わりに「育て甲斐のある古酒」を新酒として我々飲み手に届けてくれる。ステンレスタンクで貯蔵された「純粋無垢」な米島の酒や、個性的な甕貯蔵の酒 、年に一度の限定酒などバラエティーが豊富だ。 

私も本土に行くときにお土産でこの「米島」の酒を持っていくことがあるがすこぶる評判が良い。持って行った方も気分を良くする事請け合いである。 

ぜひ今回ご紹介する米島酒造の泡盛、一度飲むとその魅力の虜になること請け合いである。 

米島酒造株式会社

https://yonesima.easy-myshop.jp/
販売責任者:田場俊之 
所在地:沖縄県島尻郡久米島町大田499 
電話番号:098-985-2326 

Text by 儀部 頼人(Yorito Gibu)