泡盛・島酒と巡る八重山みやげ② 〜与那国島の久部良から〜
泡盛酒造所巡り立寄りスポット
泡盛が購入できるお店とともに、島酒に添えたい八重山のおみやげを紹介していく本シリーズ。
前回は、日本最西端の与那国島で最も人口が多い祖納(そない)地区より、素敵なお店とおみやげを紹介しました。
さて、与那国島に来たならば日本の最西端スポットは絶対におさえておきたいところ。
そこで今回は、日本で最も西に位置する町、与那国島の久部良(くぶら)地区の魅力に触れながら、島酒と八重山みやげを手に取れるお店を紹介していきます。
与那国、そして日本の最西端の地。久部良地区
与那国島の西部に位置する久部良地区は、まさに海人の町。
近海でのカジキマグロの漁獲高が日本一で、久部良漁港では毎年国際カジキ釣り大会が催され、大会の期間外でも、自分より大きなカジキを釣らんとして国内外の釣り愛好家が集う、釣り人にとって憧れの町です。
(コロナ禍の影響を受けて残念ながら2020年・2021年は中止)
地区内には西崎という断崖絶壁に囲まれた岬があり、その岬の先端こそが日本の最西端。
西崎には、日本最西端の碑や灯台、座って足を休ませることができる屋根付きの展望台が。
日本の西の端まで来たという証を残しておきたい方は、ぜひ日本最西端の碑を写真に収めておきましょう。


また、西崎からは日本で一番最後に沈む綺麗な夕日を拝むこともできます。
放牧された馬たちに遭遇
なお、西崎とは反対側の海岸線を少し行くと、テレビドラマ『Dr.コトー診療所』のロケ地としても有名な南牧場が見えてきます。大海原を横目にドライブできる気持ちの良い海岸線、そして道路脇で草を食む多くの馬たちを間近で見ることのできる観光スポットです。
馬たちの中には、日本在来馬の一種であるヨナグニウマも紛れています。

タイミングが合えば、餌を求めて大移動中の馬たちに遭遇することも。
ダイナミックな風景に気を取られて写真撮影に熱中してしまいがちですが、南牧場は馬たちのテリトリー。無闇に近づいて馬たちを刺激しないよう十分に注意してください。

それでは焦点を久部良の町に戻しましょう。
美味しい島酒と与那国のおみやげを求めて、今回は久部良で30年以上に渡り人々の生活を支えてきた大朝商店さんを訪れました。
大朝商店 ~オススメの泡盛とイチオシお土産~
海に面した大通り沿いに店舗を構えている大朝商店。昭和63年に創業して以来、与那国町民だけでなく、釣り人・ダイバーを含む多くの観光客にも愛されてきたお店です。
前回の記事で取り上げた祖納の商店と同様、島民の要望を取り入れながら、島の暮らしに必要な商品を幅広く取り扱っています。

大朝商店
住所: 沖縄県八重山郡与那国町与那国4022-38
電話: 0980-87-2605
営業時間: 6:30〜20:00
年中無休
泡盛好きなら入店後真っ先にチェックしたいのが大朝商店の島酒ラインナップ。酒類販売棚はお店の入り口正面奥の方にあります。

島内で最もよく飲まれている与那国とどなんの30度をサイズ違いで取り扱っているほか、与那国の特産物である長命草という薬草を使用した長命草酒や、にごり泡盛の海波も置いています。


にごり泡盛 海波 ~港町訪問の思い出に~
特に崎元酒造所の人気商品である海波は、港町訪問の思い出の品として購入するのにふさわしいネーミングのお酒!

魅力は、なんと言ってもその飲みやすさ。
瓶の口を開けたときの花酒特有の香りはそのままですが、口当たりが通常の30度の花酒と比べて非常にまろやか。クセが少なく花酒の旨味をじっくり堪能することができるお酒なので、泡盛に不慣れな方へのおみやげとしてもおすすめですよ。
海波を製造している崎元酒造所について知りたい方はこちらの記事へ
https://syugyokunosake.okinawa/2021/05/289/
海波に添えるなら、やはり海の幸だろうということで、大朝商店のお惣菜棚を物色。お酒が大好きな女友達たちと、海波を延々と飲みつつ朝までおしゃべりに夢中になる様子を脳裏に描きながら、まずは2点のおみやげをピックアップしました。
お土産その1 カジキのカンダイイユ

1点目は与那国町漁業協同組合が製造しているカジキのカンダイイユ。
「カンダイイユ」というネーミング、聞き慣れない方も多いと思いますが、与那国語で「干物」のこと。
つまりカジキの干物です。女子会を思い浮かべていた割に最初のセレクトが渋すぎないかとツッコミがきそうですが、こちらの干物は与那国町出身の筆者がいつ何時も与那国のおみやげとしておすすめしているイチオシ商品。

噛めば噛むほどカジキの旨味と程よい塩気がじんわりと口の中に広がり、お酒がグイグイすすみます。与那国産の島とうがらしを使用したピリ辛と塩味のみの2種展開なので、2つとも買って友達と食べ比べしてみるのも楽しそうです。
お土産その2 徳食品 かまぼこ

2点目におみやげとして選んだのは徳食品のかまぼこです。
与那国近海で獲れた魚を使用して作られたこちらのかまぼこは、一度油で揚げているにも関わらず、淡い黄色の見た目通りとても繊細で上品な魚介の味がします。香ばしすぎず、かといって魚の旨味は長く口の中で続くため、海波のアテとしてこの上なく相性の良い商品です。

揚げたて当日に常温で食べるのが最も美味しいですが、冷蔵した後にトースターで軽く焼いたり、少し刻んで炒め物に混ぜても十分に美味しいため、おみやげとしてご家族にチルドで贈るのも良いでしょう。
番外編 大朝商店自家製の漬物 ~与那国の家庭料理~

干物とかまぼこだけでは大酒飲みのおつまみとしては少なすぎるだろうと思っていたところ、目に入ったのがこちらのパパイヤのお漬物です。
大朝さん家のおばあさまが手作りされているこちらの漬物は、与那国で昔からよく作られている家庭料理の一つ。

奈良漬けに似た甘さと香りが特徴です。そのまま食べるのも良いですが、カマンベールチーズの上に乗せて一緒に食べると、より島酒に合う味になるかと思います。
なお、大朝商店周辺には漁協や鮮魚店がありますが、大朝商店でお刺身を購入することも可能です。宿でしっぽり島酒を飲みたいという方は、是非その日の与那国近海で獲れたお魚と一緒に晩酌を楽しんでみてください。
祖納地区・久部良地区と2回に渡り、与那国の島酒が購入できる売店と、与那国みやげを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
紹介できていないエリアや与那国みやげも多々残っておりますが、少しでも与那国島の魅力に気づいていただけたなら嬉しいです。
与那国編のおまけ。
前回の記事にて、稀に与那国から肉眼で台湾を見ることができると述べましたが、なんと今回の取材日に、うっすらとではありますが台湾の山影を写真に収めることができたので、みなさんに紹介したいと思います!

西崎から撮影。雲の間に見える影が台湾の山並みです。(出不精な筆者は、この日、生まれて初めて台湾を肉眼で見ました……)
この記事を読んでくれた方が、台湾が見えるラッキーな日に与那国島へ訪れることができるよう願っています!
Photographs & Text by 糸数 かれん(Karen Itokazu)